足つぼで健康管理 足つぼを刺激することで体質改善できますよ!
足ツボは、的確にその場所を突き止め、そこを指圧することができれば効果が倍増しますが、素人にはツボの正確な位置を把握することはなかなか難しいでしょう。でも、ツボを含めて、その周辺一帯をマッサージすることでも十分、効果があります。たとえば、足ツボ全体を刺激するのに、ゴルフボールを利用するのも良い方法です。足の裏にはツボが集中していますので、足の裏全体をごろごろとゴルフボールでマッサージします。膝をたて、足の内側もころころとやってみてください。足の疲れやむくみを解消できます。また、足の指もリラックスしましょう。足の指は、一日、靴のなかできゅうくつな思いをしています。その足の指を広げてあげてください。手の指を間にはさんで、組ませる要領でやると効果があります。足の指がほぐれるだけでなく、足の指に集中し、身体と対応している部分もほぐれてきます。頭痛、肩こり、冷え性にも効果を期待できます。また、足の指をつまむようにして伸ばすのもいいでしょう。指を一本ずつ、根元から指先につまみあげるようにします。もんだり、ぶらぶらゆすったりするのも気持ちがいいものです。足全体のけだるさをとるには、軽くたたいて足の血行をよくします。片足ずつ、下から上の方向へ、リズミカルにとんとんとたたきます。足あげの運動もプラスしてください。足の筋肉を使うことで、プラスアルファの効果があります。寝るまえにほどよい運動をすると、ぐっすりと眠ることができるでしょう。
■ ツボ刺激の注意点
足ツボを刺激すると、「痛い+気持ち良い」で、ついつい病みつきになってしまいます。しかし何事もやりすぎは禁物です。また、人によって、体調によってはツボ刺激をしないほうが良い人、してはいけない人もいます。1日に15分から30分が目安といわれています。なるべく夕食のあと、1時間〜2時間後のリラックスしたときに行うと効果があります。ツボ刺激法をマスターすると、ついつい気持ちよくなり、毎日続けたくなります。しかし休みを挟んだほうが効果が大きいこともあるのです。筋収縮性の頭痛などでは、一回の刺激ですっかり痛みが引いてしまうこともあります。また、かなり長期にわたって治療を続けることが必要な病気もあります。病気の種類や程度によって、治療日数はかなり違います。急性の場合は比較的早く治りますし、慢性の病気であるほど長期間を要するようです。数ヶ月、数年かけて出てきた慢性の病気は、治すのにもやはり数ヶ月、数年の治療年月が必要となるというわけです。途中で治療を中断したり、あまりに間隔をあけたりすると、治療効果をさげることがあります。症状が思わしくない場合は、毎日または隔日で治療が必要なこともあります。ある程度、症状が緩和されたら、週に2回ぐらいのペースで行うと良いでしょう。
足つぼへの刺激で腰痛の場合、足ツボを丹念に刺激することで効果が得られることがあります。しかし、それは同じ腰痛でも姿勢の悪さや不慣れな動作によって起こった痛みや、長時間の運転、準備不足の運動によるしびれや痛みです。ただし、老化による変形性脊椎症など骨の異常による病気には対しては、足ツボはおろか、全身のツボでもやはり効果は期待できません。また、胆のう炎や癌でも腰痛は起きることがあります。その場合もツボ刺激では効き目はありません。むしろ、効かないままに自宅などでツボ刺激に頼っていたばかりに、治療が手遅れになることにならないよう、注意が必要です。ツボ刺激療法は、熱があるときや極端に身体が衰弱しているときは、避けたほうが良いでしょう。また治療の前後は、すぐに入浴したり飲酒をするのは避けたほうがいいといわれます。身体の老廃物がスムーズに排出されるよう、水分を十分に摂ると良いとも言われます。特に、まだ治療になれていない人は、治療後に身体が重だるく感じたり、熱っぽく感じたりすることもあります。しかしこのような症状は、翌日には消えますのでほとんど心配は要りません。身体がなれてしまえば、徐々にこのような症状は消えていくとでしょう。もしなかなか消えない場合は、刺激量が多すぎるのかもしれません。刺激量を調節したほうがいいでしょう。足ツボは、足を怪我している場合や、脳出血、脳血栓の直後、心臓病や重い腎臓病、悪性腫瘍、妊娠中、不整脈がある場合などは刺激してはいけません。
■ツボ療法で効果がある病気
ツボ療法、特に足ツボを指で指圧する療法は、家庭で比較的容易にできることから人気が高まっています。これは道具を用いずに手で行う、手技療法、つまり、「手当て」です。それに対して、針や灸を用いる針灸療法は、一部、家庭でも行うことができますが、通常、針灸治療院や、最近では病院や診療所でも西洋医学による治療に並行して行っているところがあります。一般的に針灸で効果がある病気として以下のものを挙げています。
1.喉・鼻の病気 :かぜ、気管支炎、気管支喘息、鼻炎、扁桃炎
2.目の病気 :結膜炎、中心性網膜炎、仮性近視、白内障
3.口の病気 :歯痛、抜歯後の痛み、歯肉炎、咽頭炎
4.胃腸の病気 :胃下垂、胃炎、胃酸過多症、十二指腸潰瘍、腸炎、便秘、下痢、しゃっくり
5.神経ならびに筋骨格系の病気 :頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経痛、打撲による麻痺、抹消神経系の病気、多発性筋炎の続発症、メニエール病、神経性膀胱障害、夜尿症、肋間神経痛、頸肩腕症候群、五十肩、テニス肘、坐骨神経痛、腰痛、膝関節痛
実際、針灸治療で効果が期待できる病気として最もよく上げられているのは、腰痛、肩こり、坐骨神経痛、膝関節痛、首・肩・腕にかけての痛みとしびれです。しかしこれらのすべてが針灸治療で完治するわけではありませんし、効果がほとんど期待でいないものもあります。他の内臓的な疾患がないかどうかを見極めたうえで、針灸治療も行うことが大切でしょう。
足の裏にはツボが集中していることから、ツボ療法のなかでも足ツボは特に有名ですが、ツボ、すなわち経穴は、身体全体に広がっています。これらのツボを刺激することによってなぜ、身体の状態が改善または良好に維持できるのでしょうか?その理由については、明治時代から研究されてきました。これまでに検討されてきたツボ刺激の作用は次のようになります。
1.消化器・呼吸器・泌尿器系の器官を調節する。:非常に興味深いことに、胃や小腸などの消化器の運動・分泌機能が低下している場合、ツボ刺激を行うと、その機能が亢進します。一方、亢進している場合には、ツボ刺激によって抑制する効果があるのです。つまり正常な状態にもどすように働くというわけです。呼吸器や泌尿器についても同様で、換気量や利尿・排尿機能の調節を行う効果があります。
2.血液ならびに血液循環を良くする。:足先が冷えている人にツボ刺激を与えると、効果があります。たとえば片足だけにツボ療法を行い、左右の皮膚温度をサーモグラフィーなどで比較してみるとその効果が歴然となります。ツボ刺激を行ったほうの足先は皮膚温度が上昇していることがよくわかるのです。
3.神経系に影響を与え、痛みを抑える。:ツボを刺激すると、モルヒネに似た物質が体内にできます。この作用によって、痛みが抑えられるといわれます。
4.内分泌系(ホルモン)の調整を行う。
5.生体防御機能を調節する。
また、足つぼへの刺激が有効な理由としてからだが健康である、健全であるというときには、気血のエネルギーが全身にまんべんなく、とどこおりなく円滑にめぐっています。それがある場所で流れがとどこおったり、停止したりすると苦痛が出てくるのです。たとえば、胃もたれが起こってきたとしましょう。これは胃をめぐる胃経という経路のエネルギーの循環が悪化しはじめた証拠ととらえることができます。治療者はからだをていねいにさぐります。胃経の特定のツボのところでエネルギーの流れが停滞していることを知ります。こうしてさぐりあてたツボに針や灸をおこなって刺激を与えます。そうしてエネルギーの流れを取り戻し、症状を緩和し、胃の機能を回復させるのです。つまり、ツボは病気が現れる場所であり、同時に治療のポイントにもなるのです。したがって、治療を行う場合には、どのツボを選びかが重要なのです。たとえば、消化器系の足ツボは、崑崙(こんろん)です。外くるぶしのうしろ、アキレス腱の前のくぼみです。ツボ療法は、症状が軽いうちにはじめることが重要です。軽いうちに、的確なツボの位置をとらえること、そして早めにツボ指圧を始めることで家庭でも十分な効果が期待できるのです。